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東本町の家
敷地は太田駅の北側の木造密集地の東端に位置し、再区画がなされている。三方を道路に囲われた土地で、防犯や周囲からの視線を考慮し、外周の開口を最小限としたコートハウスとしている。
二層のボリュームを斜めに切ったような外郭の中に2つのコートを配した。コートに呼応するように上方へも拡がった内部空間は、横方向だけでなく斜め上方にも視線や意識を導いている。コートを通しての室同士のつながりは、外気や緑を挟むことによりより柔らかくお互いの気配を伝えあい、コートから入ってくる光や風は、囲われているという閉塞感を感じさせない。住人が周囲に気兼ねすることなく、内にこもることなく、のびのびと日々を過ごしてくれたらと思う。
所 在 地  太田市東本町
構   造 木造在来工法
敷地面積 236.18u
建築面積  92.45u
延床面積 131.64u
構造設計 桑子亮/桑子建築設計事務所
施   工 安松託建
写   真 鳥村鋼一

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