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上中居の家

駅を中心とした街の大型店舗が並ぶ幹線道路に囲まれた住宅地の中に、所々残る畑を分割した敷地で、南北に細長く、南側で水路と道路に接している。
敷地奥深くに位置するダイニングやリビングに光や風を届けるべく、東側に吹き抜けた中庭を設け、二階西側には中庭のようなバルコニーを設けた。少し床を高くしたリビング達は天井も高くし、吹き抜けた中庭へ広がると同時に、ずれた隙間から二階バルコニーともつながり、光や景色を中へと導く。また、中央に置かれた階段は身体的な上下の移動と空間的な上下左右のつながりを担っている。
浴室などの水廻りは日当たりのよい二階に設け、中庭的なバルコニーに守られている。
中庭やバルコニーなどの外気の部分も含め、外殻に守られた内側は一つのつながりの空間として互いの気配を感じ思いやり、豊かな時間を営むことができると思う。
所 在 地     高崎市
構 造 木造在来工法
敷地面積   270.33㎡
建築面積    83.19㎡
延床面積   142.84㎡
構造設計 桑子亮/桑子建築設計事務所
施  工 ㈱オムニバス
写  真   鳥村鋼一
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