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クマガヤツクバの家

熊谷駅北側に位置し、近くに市役所や商業施設、高校などがあるが、地方都市らしく建物の隙間に駐車場が増えていっている。計画地は元々施主の祖母が木造アパートを経営していて、それを引き継いだ施主家族が改装をしながら住み継いでいた。地域の同世代とのコミュニティーを形成し子供たちが良く集まり多くの時間を過ごす場所を造り上げていた。
子供達や友人達が集まり過ごせる場所として街に開く、開ける場として広めの土間、リビングを独立した空間として街側に配置し大きな本棚と薪ストーブを設えた。裏庭に出られるサブエントランスを挟み奥まった棟にダイニング・キッチンなどプライバシーが高めの空間とし、リビングゾーンと少し距離をとった。子供達が遊べる南側の芝庭と北側道路を通る人たちに見てもらえるような北庭。二つの庭に挟まれるようにL型に配した建物は近所の人たちが寄りやすく、そこに住む家族の生活が街に滲み出るような家として街の景色になってほしい。

所 在 地     熊谷市
構 造 木造在来工法
敷地面積   241.08㎡
建築面積    77.60㎡
延床面積   102.28㎡
構造設計 桑子亮/桑子建築設計事務所
施  工 ㈱関口建設
写  真   鳥村鋼一
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