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小高い丘の上に位置し、南東に小さな山を臨むことが出来る敷地で、長屋建ての2世帯住宅の計画である。親世帯が長く暮らしている土地に、新たに移り住む若世帯が気楽に暮らせるよう大きな壁を設えた。防御や拒絶のための壁ではなく、やわらかく境界を引くような壁を造りたいと思った。大きな壁は広い敷地の一部をくくり取り、若世帯だけの空間を現実の面積だけでなく、プライバシーや気持ちの面で、自分達だけの空間を造りだしている。大きな壁には大きな孔が空いている。壁の孔は壁の内側の若世帯と、親世帯を含む外部とを繋ぐ窓であり、
風を運び、光を導き、内部からの山や空を望む眺望を確保している。この窓を介して両世帯(内と外)の交流がさりげなく交わされることを願う。
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所 在 地 群馬県桐生市
構 造 木造在来工法
敷地面積 570.28u
建築面積 134.67u
延床面積 213.13u
構造設計 鈴木啓/A.S.Associates
施 工 須永建築
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