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辻薬師の家

敷地は幹線道路から少し入った住宅地で畑などを所々に残しつつもミニ分譲や敷地の分割が進むエリアで、この敷地ももとは二方向で道路に接する土地で今回の計画の為に東西に分割している。西側に位置するこの敷地は南と東に近接して住宅が建ち、西側に緩やかにカーブしていく道路に接する。
家や道路に近いためプライバシーを確保するために、1階2階それぞれに外殻をずらしながら廻し視線をコントロールした。1階レベルでは背丈くらいの壁を道路、駐車スペースとの間に設け、内側の中庭とテラスを内部に近づけている。外殻のズレは1階レベルに対しての圧迫感を軽減し光や風が入りやすくしている。2階バルコニーを囲う外殻には大きな開口を南側と西側に設け、遠景が望めるようにした。道路に沿った家はその性格上プライバシーが気になるが、遮るものの無いその上空は抜けの良い空間が広がっている。囲われた安心感を得つつ広がる開放感を味わえる建物となっている。

所 在 地     高崎市
構 造 木造在来工法
敷地面積   172.34㎡
建築面積    71.21㎡
延床面積   127.52㎡
構造設計 桑子亮/桑子建築設計事務所
施  工 ㈱オムニバス
写  真   鳥村鋼一
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